「あっという間だね。3年なんて。」 気がつくとこぼれてしまう言葉。遠くを見つめるような眼差しとともに。 みんなで声を張り上げ、思い切り笑って、そして泣いて。 こんな時間がいつかは終わる事、みんな知ってたけど。 でも、ずっと続くような気がしてた。 君の前では、いつでも格好をつけていたっけ。 君は見ててくれたのかな?もう確かめる事が出来なくなっちゃうね。 あの時、君は誰のために泣いてたんだろう? とうとう聞く勇気を持つことが出来なかったなあ。 桜の花の蕾がふくらみはじめて、体育館からこぼれてくる旅立ちの歌。 二度と来ないあの夏を、今は静かに振り返る君に。 「あの頃はよかった。」 きっといつかはそう思う年になるんだよ。なんか、それってちょっと寂しいよね。 でもね。 そんな年になった僕は思うんだ。 そんなに悪くないな。「あの頃はよかった。」って。 だって、そうやって振り返る素晴らしい夏を、僕は持ってるんだって事だからね。 だから、恩師と交わした握手。 肩を組んで惜しんだ、最後の瞬間。 一つ一つの瞬間は、きっと君の宝物になる事、僕にはわかるんだよ。 もう君が立つことのないスタジアムに、いつまでも響くエール。 これからの君の人生で、そっと背中を押し続ける。 だから、前に進もうよ。 卒業おめでとう。 -------------------------------------------------------------- おめでとう '07 はこちら。 -------------------------------------------------------------- Top▲ |
by to-oh
| 2008-03-02 23:05
| 高校野球
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